事故やケガを未然に防ぐためです。
新規入場者教育って
『どんな書類が必要でどんな流れでやる』もんなんだろう。
まだあまり、わからないまま現場を任せられちゃった。
フォーマットがなく、書類の準備を最初から行うと、かなり時間がかかります。
その場合は、誰かにフォーマットをもらうか、誰かに外注することをおすすめします。
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新規入場者教育の必要性
新規入場者教育の必要資料の具体例と教育手順がわかります。
この記事を読んで、
「これマネしたいな。」と思って参考にしてくれたらうれしいです。
新規入場者教育はなぜ行うの?
工事現場で、新規に入場した関係者が作業するにあたり、現場に関する情報がないと被災率が高くなる傾向があります。
現場独自のルールや安全作業に必要なことを教育することが法律で決められています。
(周知のための資料の提供等)
参照:安全衛生情報センター
第六百四十二条の三
建設業に属する事業を行う特定元方事業者は、その労働者及び関係請負人の労働者の作業が同一の場所において行われるときは、当該場所の状況(労働者に危険を生ずるおそれのある箇所の状況を含む。以下この条において同じ。)、当該場所において行われる作業相互の関係等に関し関係請負人がその労働者であつて当該場所で新たに作業に従事することとなつたものに対して周知を図ることに資するため、当該関係請負人に対し、当該周知を図るための場所の提供、当該周知を図るために使用する資料の提供等の措置を講じなければならない。ただし、当該特定元方事業者が、自ら当該関係請負人の労働者に当該場所の状況、作業相互の関係等を周知させるときは、この限りでない。
事故やケガを未然に防ぐために必要だってことだね!
安全第一!
新規入場者教育の必要書類と説明手順
ここからは、実際に私が作成している新規入場者教育の書類を公開します。
新規入場者教育の要点をしっかり抑えて、新規入場者教育書類を揃えていきましょう。
現場入場時 注意事項説明【手順1】
※スライド最後の黒い画面は、YouTubeの建設業教育ビデオが流れるようになっています。
このスライドは新規入場者全員が共通して教育する内容になっています。
その現場のルールや現場の特性などを抑えて、注意喚起するものになっています。
ただ口頭で、
「あの道はよく子どもの飛び出しがあるから。」
「あの道は特にゆっくり走ってね!」
と言っても理解できる人もいれば、理解できない人も当然出てきます。
実際の地図や場所を見せながら説明することで、誰もが理解できる説明が可能になります。
結果として、事故やケガが減る結果に繋がります。
現場概要説明書類【手順2】
私の場合は、A3用紙一枚に工事現場の概要を記載しています。A4の裏表でも可。
▼記載内容
- 工事概要
- 安全衛生基本方針
- 安全衛生重点管理目標
- 安全スローガン
- 安全施工サイクル
- 当作業所のきまり
- 主要労働災害の防止対策
【7.主要労働災害の防止対策】
その月にあった作業内容の注意点などをピックアップし、説明しています。
上記の月は、重機による掘削作業がメインなので、その作業に関する注意事項を記載します。
作成頻度は毎月です。
しかし毎月の編集箇所は、「3.安全衛生重点管理目標」と「7.主要労働災害の防止対策」だけです。
あとの項目は、工事の始まりから終わりまで一貫した説明で問題ありません。
緊急時連絡カード【手順3】
緊急時連絡カードは、災害、事故、ケガ等を発見した人が迅速に連絡するためのカードです。
いつ起こるかわからない緊急事態に陥った場合、パニックになり、頭が真っ白になる人が多数です。
そんな時、このカードを常に持ち歩くようにすれば、いかなる時も迅速に正確な対応ができるようになっています。
「なにが、いつ、どこで、どうなったか、そしてどうしたのか」を伝えられるように文字で見える化してあります。
「いつどこで、何があったのか」を、迅速に連絡を取らなければ、
医療機関への連絡も遅くなり、事態が悪化する恐れもあります。
新規入場者教育報告書【手順4】
全建統一様式第7号
全建統一様式第7号はインターネットでダウンロード可能です。
ダウンロード画面を表示する
▼記入事項は以下です。
- 教育の種類(新規入場・雇入時・送り出し時)
- 実施日時
- 実施場所
- 教育方法
- 教育内容
- 講師
- 受講者指名
- 資料
注意事項として、受講者氏名に記入漏れがないかどうかは、必ず確認しましょう。
記入漏れがあった場合、その人は教育を受けていないと判断されてしまいます。
もし新規入場者教育を受けていない人がケガをした場合、適切な教育がされていないと判断され、最悪の場合、現場代理人の過失が重くなり逮捕に繋がる可能性もあります。
北海道建設協会
新規で現場に入ったら必ず書く、教育報告書です。
誰もが書いたことがあるはずです。
この用紙は非常に大切です。新規入場時に、
- 持病や疾患を持っていないか
- 血圧は正常値か
- どの資格を保有しているのか
などをすぐ確認できるようになっています。
万が一、事故やケガがあった場合に必ずこの用紙をを確認して、どんな人なのかを一目でわかるようになっています。
それは、
- 自分の所属会社の名前が間違えている人
- 自分の所属会社の社長の名前が書けていない人
こういう人は、どこか別の会社から委託されている可能性があります。
しかし、会社に入りたてで本当にわかっていない人もいるので注意が必要です。
まとめ
その現場のルールや現場の特性などを抑えて、入場者全員に注意喚起するものになっています。
その月にあった作業内容の注意点などをピックアップし、説明しています。
「なにが、いつ、どこで、どうなったか、そしてどうしたのか」を伝えられるように文字で見える化してあります。
教育を受けたことの証明になるものです。記入漏れなどないかしっかり確認しましょう。
新規入場者教育の書類は意外とたくさんあるんだな。
先輩になかなか相談できないし。
そんな時は、私(ともくらぶ)にご相談ください。
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他にも作業計画書の作り方なども紹介しているので、そちらもご覧ください。
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